甲府市議会議員
山中和男

戦う甲府、攻める甲府!!
甲府市は山梨県で住みたい町、1位でないとダメなんです 。

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8日の金丸議員の代表質問に続き、一般質問をさせていただきます新政クラブの山中です。よろしくお願いいたします。
 質問を前に、皆様に知ってほしいことがありまして、1つ話させていただきます。
 7月の末に、新政クラブにて佐賀市議会基本条例の行政視察と唐津市・呼子町の朝市の視察に行く途中、風林火山という定食屋さんがありまして、そこへ行ってみて、お店の方になぜ風林火山かとお聞きしたところ、木綿町という地域では、江戸時代から始まる400年もの歴史あるお祭り、唐津くんち祭りと関係しているとのことでした。
 現在のような唐津くんちになったのは1819年、江戸時代、文政2年、京都祇園山笠にヒントを得て同士と共に赤獅子をつくり、唐津神社へ奉納したのが始まりであり、その十数年後、木綿町では武田信玄の曳山を製作して、現在まで信玄公の曳山を奉納しているとのことでした。現在では1番曳山から14番曳山まであり、信玄は9番曳山として奉納されております。
 唐津くんち祭りは、11月2日から4日まで3日間で50万人ものお客さんを集客するお祭りであります。このくんち祭りのための会合が毎週のようにあり、青年団が中心となって地域の防災、自治にも関係してまちが形成されている地域でした。青年たちが小さい子供たちを指導していく文化がそこにはありました。
 私も中学校1年生ぐらいまでは地域の自治会の活動とかに参加させていただいたんですが、中学、高校生ぐらいになっていくと、地域の自治会とかそういった活動にはなかなか縁遠くなりました。大学に入って山梨県外に出たりしていくと、一層、地域とのかかわりは少なくなりまして、結婚して子供が生まれたりして初めて、地域の自治会にまた少しずつ参加するような形に私はなりました。
 私は、この期間の人たちをいかにして自治会の活動に参加していただくかによって、地域の活性化がつながるのではないかと考えております。自治会があってお祭りという文化ではなくて、お祭りがあって自治会、育成会というまちで、その青年団の1人は正田俊輔さんといいまして、まちの自転車屋正田商会を営みながら地域のお祭りを指揮して、毎年、武田神社にお参りに来ているそうです。
 信玄公祭りが40回ですが、200年近く九州の佐賀県唐津市において武田信玄公が脈々と語り継がれていることを山梨県甲府市の方にも知ってほしく、この場をかりて話させていただきました。
 ちなみに正田さんは、山梨県の方は信玄のことを信玄公さんと呼ぶということを知りまして、正田さんもそれ以来、信玄公さんと呼ぶようになったそうです。
 では、質問に入らせていただきます。
 1点目に、北部地域の体験型観光資源と南部地域の体験型農業をお聞きします。
 甲府市も開府500年、国民文化祭も再来年に開幕、甲府市大津町にリニア駅の選定が行われ、B−1グランプリ、鳥もつ煮が大成功をおさめていること、本当に喜ばしく思い、これからもこの文化が根づくことを強く願うばかりです。
 リニア開通に向け、ストロー現象との言葉が聞こえてきておりますが、1時間圏内に6,000万人とも、7,000万人ともつながりが生まれる期待をより実現可能にするために、魅力あるまちになっていかなければならないことは市長さんも話されているとおりだと思います。より全国に甲府市をPRされていくことが至上命題となっております。
 では、魅力あるまちとして、観光の面においてですが、現在はこの厳しい時代に物を買う購買欲が薄れてきている昨今です。それは将来不安、無駄なものを買わない、買えない考えが出てきています。
 ただ、自分を高めるため、経験することにおいては需要が伸びている話を伺っております。つまり、甲府市においてワインツーリズム、グリーンツーリズム等に象徴されるように、体験型の観光資源を発掘していくこと、つくっていくことが重要視されていると言われております。そして、山梨県外の方を呼び込むには、まず、山梨県内の方に認めてもらう事業になっていかなければならないのではないでしょうか。
 そのような普遍的な観光資源として、昇仙峡が甲府市において集客ある観光資源ですが、昇仙峡の仙娥滝を見てからもう一つ、もう少しとどまっていただくためにも体験型、例えば黒平地区において、甲府市は水晶のまちとして山梨県外でも知られています。この歴史を体験できるようなつながりはないか、例えば水晶を掘っていた洞窟はないかなどを調べに黒平地区に私、伺いました。ただ、現存する水晶を掘っていた方は今では藤原俊幸さんただ1人ということでした。非常に背筋のぴんとし、凛とした方で、86歳とのことでした。今では掘った穴も50年も前なので場所がわからなくなっておりまして、案内も体的にできないとのことでした。今は若者はこの村をみんな出てしまい、このような地域で若者を引きとめることはできないと現状を話されておりました。
 ことし、山梨大学さんでこういう水晶の本がつくられたんですが、こういった水晶の本がつくられるほどの歴史ある地として、水晶がとれ、甲府で研磨されて全国に行商を行ったルートが現在の甲府の宝飾産業へつながりました。ただ、それも厳しい状態が現在は続いております。
 宝飾産業を盛り上げていくためにも、甲府市の水晶という歴史を体験、例えば下部温泉に湯之奥金山博物館で砂金とりの催しがあるように、今は入山許可がないと山に入ることもできないと思いますが、インターネットの上では地図入りで水晶掘りができる場所が明示されているなど、盗掘されております。
 甲府市の水源林である北部地域や山での水晶採掘の催しができるようになることを望みます。
 ちなみに湯之奥金山博物館からお伺いしましたが、砂金とりができるような地域は全国で12カ所あるということです。水晶に関しては、そういったことはないということです。
 甲府市として、水晶の歴史と観光の面からどのように考えていけるのか、お聞かせください。
 また、中道・上九一色地区において、まだ市街地化されていなく、リニアの駅、環状線の延長線などより利便性が増してくる地域であります。
 近年、自給自足のテレビが放映され、農地を借りて、ちょっと家庭菜園を試みたいという方が多くいらっしゃいます。甲府市の中心部のように市街化されては、そのような場所はありません。また、今回の東日本大震災、福島第一原子力発電所での事故でみずからはみずからで守るという思いから、一層その思いは感じられます。また、耕作放棄地の増大、畑をしたいという方が多くいらっしゃるのですが、そこをうまくマッチングできないでしょうか。
 その壁が農地法とお金です。簡単に個人で農地を借りることはできなく、大規模な事業形態でないと農地の購入はできません。また、法律上、市民農園を個人で開設できますが、農家を高齢化などでリタイアした方が40平米区画に整地して、何十人の方々に貸し出し、1人当たり年間数千円の収入では現実的ではありません。都市部郊外では月数千円で市民農園が行われているほどです。
 甲府市の市民農園、119区画もいっぱいで、いつあくかわからない状態が続いております。また、JA甲府市さんでも市民農園事業を行っておりますが、こちらもいっぱいとのことで、小曲町区画も次年度には閉鎖になることになっております。
 定年後のお年寄りに農作業をされたり、体を動かすことによって、病院にかかる頻度も少なくなったり、また、マンション住まいの方にも、甲府市に住むと農地がついてくると思わせるような施策を期待します。
 新潟県の西蒲区では、市民農園にくつろぎハウスというのがあって、周りに市民農園があったりとか、広島市のほうでは市民体験農園、市民菜園、市民農園など、多くの市民農園の種類もあり、活動されている地域もあります。
 甲府市として、上九一色・中道地区において、農地、畑が存在する地域でもあります。自給自足ではありませんが、観光、体験型の農業との観点から、どのようなことを行っていく、いけるのか、お示しをお願いしたいと思います。
 以上、1つ目の質問を終わらせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◯市長(宮島雅展君) 山中議員の御質問にお答えします。
 体験型農業の取り組みについてです。
 体験型余暇活動の1つとして、農村や山村などの自然や文化と親しむ農業体験があります。特に、自然に囲まれた中での農業体験は、一番おいしいしゅんのものをみずから収穫し、その場で食べるという楽しみもあることから、最近は特に都市住民に人気があります。
 本市では、今年度、こうふ地旅と称し、甲府の食、自然、産業や歴史などを市民に直接体験していただく事業を実施しました。
 その中には、中道地域におけるトウモロコシやナシの収穫体験事業があり、参加者から大変好評を得ました。
 約25ヘクタールの耕作放棄地につきましては、平成21年度から今年度までの3か年で、本市南部の中道地区や北部の帯那地区において、レンタル牛を放牧するなど、解消を図っています。
 解消後の農地につきましては、農業委員会とも連携をし、意欲ある農業者が耕作するとともに、私も過日参加をしてまいりましたが、帯那地区においては、菜の花栽培などに活用するなど、地域を挙げて活性化事業に取り組んでいます。
 また、耕作放棄地を活用した市民農園等の体験型農業については、JA甲府市や地域関係者等との協議をしながら進めてまいりたいと思います。
 御理解を賜りますようお願いします。
 以上です。

◯産業部長(河西 清君) 北部地域の体験型観光についてお答えをいたします。
 本市は、首都圏に隣接する恵まれた立地条件に加えて、昇仙峡、金峰山などの山岳景観の自然、宝飾、印伝などの産業・文化、鳥もつ煮や煮貝、ワインなどの食、信玄公祭りなどの祭りといった多くの地域資源を有しております。
 とりわけ、北部の秩父多摩甲斐国立公園内に位置する金峰山登山道の水晶峠周辺は、良質な水晶を産出する鉱山として知られ、江戸時代中期に御岳において発祥した水晶の加工技術が飛躍的に発展し、今日へと受け継がれてきたところでございます。
 すぐれた加工技術による水晶工芸品は、長い歴史と価値ある伝統に裏づけられた宝石のまち甲府の宝であり、大変重要な観光資源であります。
 また、近年、水晶峠周辺においては、水晶の不法採掘が発生していることから、本年11月より、森林整備課と警察署によるパトロールの実施や、水晶盗掘禁止看板の設置など、水晶の不法採掘の防止に努めているところであります。
 御提案のありました水源林である北部地域の山での水晶採掘の催し物開催につきましては、水晶採掘場所が自然公園法に規定する秩父多摩甲斐国立公園内に位置することや、さらには、採掘権を規定する鉱業法などの関連もあることから、難しい状況にあると考えております。
 以上でございます。

◯山中和男君 ありがとうございます。
 確かに法律上の厳しい面もあるかと思うんですが、甲府市において水晶というのは他県にはない、観光としても非常に有力なコンテンツだと思いますので、ぜひともひとつそういったものの観光的なものが見出せるように、末永い目で見ていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、次の質問に行きたいと思います。
 2点目に、体験型として、みずからの健康志向の高まりから近年、市民マラソンが各自治体で立ち上げられ、年々参加者がふえているお話を聞きます。昨年、藤沢市においても市政70周年を記念して市民マラソンが開催されました。
 甲府市では、再来年には新庁舎ができ上がり、国民文化祭が行われます。ここは新庁舎をスタートラインにして、例えばなんですが、ことしは湯村温泉郷を回って朝日通り商店街に戻って新庁舎がゴールだとか、来年は新庁舎からスタートして、中心街を通って、リニア選定駅を折り返して、また新庁舎でゴールとか、そういった地域と密着した市民マラソンを期待しております。
 また、若者、青年の自己表現の場としても、例えば部活のユニフォームを着て走ったりとか、仮装したりとか、若者の発散、自己表現の場としても、甲府市で活動されている方々が甲府市の方に知ってもらう機会になったり、私も何度か市民マラソンに出たことがありますが、子連れで5キロメートル走ったりとか、10キロメートルとか、年々恒例になってくると、沿道の方がバーベキューをしながらみんなで「頑張れ」と応援をくれたり、そういった地域の活性化につながっているという話をお伺いしております。地域の活性化、また、青年、若者の自己表現の場としても期待されております。
 また、東京都や大阪市などの大都市でも行われています。このような大都市と山梨県の近郊の市町村でも行われていることですので、甲府市においてもできないことではないと思います。
 ちなみに、2012年、東京マラソンのキャッチコピーが「東京がひとつになる日」とのことです。ぜひ甲府市においても1つになる日の実現のため、市民マラソンの開催を希望するのですが、御意見をよろしくお願いいたします。


◯教育部長(長田敦彦君) 市民マラソン大会の開催につきましてお答えをいたします。
 本市では、だれもがいつでも身近にスポーツに親しみ、市民一人一人が生涯にわたって健康で活力に満ちた生活が送れるよう、生涯スポーツの普及に努めているところであります。
 市民マラソン大会につきましては、山梨県内外においてさまざまな大会が開催されておりますが、本市におきましても、武田氏ゆかりの史跡や甲府盆地が一望できる武田の杜を舞台に、トレイルランニングレース、舗装路以外の山野を走るレースですが、これが開催されており、本年度は3回目となったところであります。
 このレースは、甲府市観光協会などが主催し、甲府市が共催、甲府市教育委員会が後援しているもので、里山の自然を感じながら、初心者から上級者まで楽しめるものとなっております。
 具体的には、自然の中を走るだいご味が十分堪能できる31キロメートルの本格的コースと、中高校生及び一般初級者を対象とした7.5キロメートルのショートコースから成り、本年は12月10日と11日、きのうとおとといになりますけれども、開催されたところであります。
 この大会は、スポーツの振興はもとより、甲府市北部の新たな魅力をアピールし、観光振興と地域活性化を目指したものであり、地の利を生かしたこのレースは、他の市民マラソンとは一味違った趣のあるものとなっております。
 今後も、関係者と連携しながら、この大会の充実に向け取り組むとともに、本市独自の市民マラソンとして定着発展できますよう努めてまいります。
 以上です。


◯山中和男君 ありがとうございます。
 私も武田トレイルランの情報を見させていただきましたが、参加人数が三百数十人程度のイベントということです。非常に玄人向きであることもありますし、ぜひ武田トレイルマラソンといろいろなことを連携しながら、他の市町村で行われている市民マラソンですと数千人規模になっています。ぜひ大きな大会に結びつくような、またそういったことになるように要望としまして、3点目の質問に移らせていただきたいと思います。
 3点目に、小学校の照明についてお伺いいたします。
 小学校のグラウンドでは、小学生や社会人など多くの方々が夜間、スポーツ小年団の活動や社会人中心の夜間レクリエーション、ソフトボール、野球、サッカー、フットサルが行われております。
 以前は、ソフトボールなど、どの地域でもかなり盛んで行われておりました。ここ近年、サッカー人口がふえ、石田地域においても女子サッカー部が立ち上がり、ことしは体育祭で優勝、また石田地区は総合優勝をするなど、一層の盛り上がりを見せております。
 ただ、小学校の設立当時の照明は、野球、ソフトボール用に照明が設計されております。また、ライト1個定価で2万7,000円くらいとのことと高所作業車、高所作業代等の関係から、ランプの取りかえ頻度が頻繁にできなくなっているように感じます。五、六個消えてからですと、夜間球技をした方ならわかると思うのですが、かなり暗くなってしまいます。
 それがサッカーを行っていてライトがない側だと、ボールの片面だけ光が当たったりすると非常に見えづらく、とれると思ったのにとれなかったり、非常に見えづらく困っています。男がやるならば、ボールが顔面に当たったり突き指をしても、センスがよくないということで片づいてしまうかもしれませんが、女性もママさんサッカーもできる環境になることを望みますが、夜間照明の改善の点をお伺いいたします。よろしくお願いいたします。


◯教育部長(長田敦彦君) 小学校照明施設の改善についてお答えをいたします。
 本市の社会体育用夜間照明施設は、市民一人一人が生涯の各期にわたってスポーツに親しむことができますよう、昭和45年から順次、甲府市立の小中学校、甲府市立の高等学校及び社会体育施設のグラウンドに主にソフトボール用の照明施設として設置してまいりました。
 しかしながら、現在の照明施設は老朽化が進み、平成16年度に実施した照度調査によると、多くの施設が設計照度を下回る結果となりました。
 このため、平成18年度に社会体育用夜間照明施設改修計画を策定したところであり、今年度は、中道地区の夜間照明施設の照度調査を実施し、その結果を踏まえ、改修計画を見直す予定となっております。
 見直しに当たりましては、近年、ソフトボールのみならず、サッカーなど、ほかのスポーツ利用者が増加傾向にありますことから、これらを踏まえ検討してまいりたいと考えております。
 以上です。


◯山中和男君 ありがとうございます。
 グラウンドについて見直しという計画が出されたこと、非常に喜ばしく、また、地域の体育協会の方々も非常に待ち望んでいることでもありますので、ぜひとも、いろいろなことはあるかと思いますが、御検討、これからもよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
 次の4点目の質問に移らせていただきます。
 4点目に、健康診断受診率についてお伺いします。
 健康診断を行うことにより、未然に大きな病気にかかることを防止し、健康面のアドバイスを受けることにより、医療費の抑制、健康のまちになることは言うまでもありません。
 甲府市の特定健診40歳以上74歳までの方の健康診断受診率は、平成21年度28.9%、山梨県平均36.6%、全国平均31.4%、甲府市近郊では、南アルプス市44%、甲斐市43.4%、中央市40.6%、韮崎市41%。また、甲府市の平成21年度の75歳以上の後期高齢者健康診断率の数字はちょっとひどい数字ではないかと思うのですが、甲府市では人間ドックの受診数込みで6.84%、甲斐市、人間ドック数を含んで25%、笛吹市、人間ドック数を含まないで17.5%、中央市、人間ドック数を含まないで12.6%、韮崎市、人間ドック数を含まないで23.5%。類似都市では、平成22年度ですが、沼津市約20万人で集団と個別健診を行っていて約32%、宝塚市22万人で集団健診だけで約26%、多いところでは伊勢崎市約20万人で個別健診だけで約54%、甲府市約20万人で集団と個別健診で3.73%。なぜ甲府市の健康診断率、後期高齢者健康診断の率が特になんですが、診断率が低いのか、また、改善策の説明をお願いいたします。よろしくお願いいたします。


◯福祉部長(長田一弘君) 健康診査の受診率についてお答えをいたします。
 国民健康保険事業で実施しております特定健康診査は、国民健康保険に加入している40歳から74歳までの市民を対象に、生活習慣病の予防対策を進めることにより、医療費の適正化を図るため、平成20年4月より医療保険者に義務づけられたものであります。
 実施に当たりましては、対象者全員に受診券を送付するとともに、未受診者には受診勧奨通知により受診を促しているところであります。
 しかしながら、本市の受診率は低迷を続けているのが現状であり、この対策として、本年度より、従来65歳以上の方は個別健診、64歳以下の方は集団健診と限定しておりましたが、どちらでも受診できる選択性にするなど、受診環境の整備を図ってきたところであります。
 また、過去3年間に一度も受診されていない方を対象に、電話や訪問による受診勧奨を行うほか、今後の受診率の向上につなげるため、未受診の理由や受診環境への要望などもあわせてお伺いしているところであります。
 一方、高齢者の医療の確保に関する法律に基づき実施しております後期高齢者健診事業につきましても、受診率は低位で推移しております。
 その主な要因といたしましては、平成20年4月に後期高齢者医療保険制度が導入され、医療保険者が広域連合へ移行する中で、健診事業の実施手続等の変更内容について十分な周知が図られなかったことなどによるものと考えております。
 本市におきましては、こうした実情を踏まえ、全戸に配布しております甲府市民健康ガイドへ健診内容を掲載する従来の取り組みに加え、今年度は、集団健診の場所を2カ所から12カ所へ、また、日数を3日間から26日間へそれぞれふやし、受診機会の拡充を図っているところであります。
 さらに、来年度からは、新たな取り組みといたしまして、被保険者への後期高齢者医療保険料額のお知らせや、75歳到達者への後期高齢者医療被保険者証の送付時に健診事業の申込書を同封するなど、個別勧奨によるさらなる周知徹底にも努めてまいります。
 いずれにいたしましても、健康診査は生活習慣病を早期に発見して重症化の予防を図る上で大変有効でありますので、今後もあらゆる機会をとらえた周知啓発を行うとともに、受診環境のなお一層の改善に努めながら、受診率の向上を図ってまいります。
 以上でございます。

◯山中和男君 ありがとうございます。
 今回、私もこの受診率ということをお聞きして調べようと思ったのは、地域の方から、いつ健康診断をやっているのかよくわからないというお声の1つからでした。書類は送られてくるんですが、それがどういうことなのかよくわからない。そういった方は比較的健康な方がそういった思いを持っているかと思うんですが、病気になってからでは取り返しがつかないということもありますので、ぜひとも行政サービスという観点から、申請主義と言わず、よりまめに連絡をとるといいますか、より一歩、今まで以上に市民に近寄っていただくような行政サービスになっていただくように、他都市と比較しながら改善をしていただけるようにお願い申し上げます。ということで、次の質問に移らせていただきます。
 5点目に、甲府市職員給料についてお伺いいたします。
 甲府市のホームページが10月より新しくなったので、いろいろ検索していましたらば、仕事柄、甲府市議会議員で検索すると、市議会議員の報酬について教えてくださいとのQ&Aの質問がありました。その答えは、議長66万円、副議長61万円、議員59万円となっております。非常にわかりやすく書いてありました。
 甲府市職員給料のページを見ましたが、市長、副市長は明示されておりましたが、職員では平均年齢での値や手当の種類などがありましたが、わかりづらい面があります。さきに当局から答弁がありましたよう、財政硬直化が進む財政からゼロベースでの観点から、人件費抑制、職員定数、行政サービスの維持を勘案していく上で、今議会で人事院の勧告に準拠して、若年層を除いて給与の0.19%減額とのことですが、どのくらいの値から0.19%の減給になっているのか、そもそも部長さんのすべての手当を含んだトータルの年収と、すべてを含んだ月額収入はどのぐらいなのか、わからないので、まことに申しわけありませんが、御答弁をお願いいたします。



◯総務部長(工藤眞幸君) 甲府市の職員の給与についてお答えいたします。
 本市の一般職の給与は、甲府市職員給与条例等に基づいて支給されております。
 その中で、一般的に基本給と言われております給料月額は、職種ごとの給料表に職責や職務に応じて適用していく等級及び号給として定められております。
 ここ本会議に出席をしております部長職の職員には、行政職給料表の8級の欄の号給が適用されております。
 職員個別の年収等につきましては、個人情報となりますので、申し上げることができませんが、平均的な金額で申し上げますと、諸手当を含む給与月額は約61万7,000円、年収では約978万8,000円であります。
 なお、職員給与の状況等につきましては、甲府市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例に基づき、市のホームページで公表しておりますし、毎年11月の広報こうふ誌にもその概要を掲載してあります。
 以上でございます。


◯山中和男君 ありがとうございます。
 非常に無礼な質問であったかもしれないことをおわび申し上げます。
 しかしながら、全体で共有しておかなければならない重要な情報であると思い、質問させていただきました。ありがとうございました。
 甲府市において財政指標が向上しておりますが、大阪市長選ではありませんが、公務員への風当たりが強くなっていると感じます。一層厳しい財政の中、より効果的な行政サービスが求められております。
 しかしながら、5年後、10年後、甲府市の年齢別職員の構成状況の指標を見ますと、24歳から31歳の甲府市の職員が250人ぐらいです。48歳から55歳の職員の方が400人と甲府市のホームページには出ておりました。甲府市の年齢別職員の構成状況の指数で、若年層の職員の減により、今までの行政サービスが維持できるのか、私は心配しております。
 来年度の職員採用は、本年より2人減り31人とのことですが、職員定数の問題もありますが、新規職員の採用を今後どのようにお考えか、また、定年前早期退職特例措置の勧奨の活用状況、実績をお聞かせください。よろしくお願いいたします。



◯総務部長(工藤眞幸君) 早期退職勧奨の取り組みとその実績等について、再質問にお答えいたします。
 本市におきましては、計画的な人事管理の推進と組織の活性化、行政効率化を図ることを目的に、一定の条件を満たした職員を対象とした退職勧奨制度を要綱で定めており、毎年2月に制度の周知を行うとともに、希望退職勧奨の意向調査を実施しているところであります。
 勧奨により退職した職員につきましては、平成18年度から昨年度までの5年間で39人となっており、その内訳は、勤続期間20年以上で50歳以上59歳以下の職員を対象としました希望退職勧奨者が32人、心身の故障などによる個別勧奨者が7人となっております。
 今後におきましても、職員定数の適正管理を行うとともに、職員のモチベーションと組織活力の維持が重要であると考えており、勧奨制度の活用や採用計画など、組織の新陳代謝や年齢構成のバランスを図る中で、優秀な人材の確保と育成に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。



◯山中和男君 本日は、多方面にわたる御質問に御返答いただきまして、本当にありがとうございます。まだまだ私自身、もう少しうまく伝えられればと思っておるのですが、各方面から御答弁いただきまして、本当にありがとうございました。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。